雲南の少数民族
ペー族:蒼山洱海に刻まれた風雅
暮らしの環境:蒼山洱海の間の青瓦白壁
蒼山十九峰の懐と、穏やかな洱海に抱かれるようにして、ペー族(白族)の人々は風雅な集落を築いてきました。美意識を大切にする彼らの暮らしには、「三坊一照壁」と呼ばれる伝統家屋や、精巧な木彫りが施された門楼など、自然の風景と生活の趣を美しく調和させる穏やかな感性が息づいています。
歴史ルーツ:茶馬古道に息づく詩情と暮らし
茶馬古道の重要な拠点として栄えたペー族には、商業文化だけでなく、学問と農を重んじる深い伝統があります。喜洲の路地には、何百年も前の商隊の記憶が今も石畳の中に息づいています。一方、庭先に揺れる草木染めの藍色の絞り染めは、ペー族の女性たちが手仕事で残してきた大理の風土そのものです。
信仰:万物に神が宿る「本主」信仰
ペー族の信仰は、「本主信仰」と呼ばれる、人の温もりを感じさせる世界観によって支えられています。神話の龍王や歴史上の忠臣、あるいは村の入口に立つ古木までもが、人々を守る「本主」となります。そこには近寄りがたい威厳ではなく、親しみ深い長老のような存在感があります。大理古城の人々の暮らしや日々の食卓とともに、この信仰はペー族の人々にとって揺るぎない心の拠り所となっています。
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