雲南の少数民族
ブラン族:千年古茶樹を守り続ける人々
暮らしの環境:普洱と版納に広がる古茶山
普洱の景邁山や西双版納の布朗山で、ブラン族の人々は代々、巨大な古茶林に囲まれて暮らしてきました。彼らの集落は茶林と自然に溶け合うように築かれ、家々は古木に包まれています。ここでは、森と茶畑の境界は曖昧で、人々の暮らしは豊かな緑の中へ静かに溶け込んでいます。
歴史ルーツ:濮人(ボクジン)が受け継いだ茶文化の源流
古代「百濮」の末裔とされるブラン族は、世界でも最も早く茶を発見し、採取し、栽培した民族のひとつです。茶は単なる生計手段ではなく、彼らの暮らしそのものを形づくる存在でもあります。樹齢数百年を超える古茶樹には、若葉だけでなく、千年以上にわたって受け継がれてきた農耕の知恵と人生観が静かに宿っています。
信仰:茶祖信仰と上座部仏教の融合
ブラン族の信仰には、草木の香りが息づいています。彼らは上座部仏教を深く信仰すると同時に、「茶祖(パアイレン)」への崇拝も大切に受け継いできました。毎年行われる茶祖祭では、人々は最も古い茶樹へ祈りを捧げます。ブラン族は、茶樹には魂が宿ると信じており、敬意をもって茶を摘むことでこそ、子孫を守る甘い茶の恵みが生まれると考えているのです。
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