雲南の少数民族
ラフ族:瓢箪から生まれた虎狩りの民
暮らしの環境:瀾滄江流域に広がる古茶林の奥地
瀾滄江の流れに沿うように、ラフ族の人々は普洱や臨滄の深い山々に静かに暮らしています。この土地の風には、いつも古茶樹のほのかな香りが漂っています。彼らは茶林と原生林の境界に高床式の木造家屋を建て、朝夕の静かな時の流れの中で、争いのない穏やかな暮らしを守り続けています。
歴史ルーツ:狩猟から茶の香りへと移り変わる歳月
「ラフ」とは、「虎を狩る民」を意味します。かつて勇猛さを重んじる狩猟民族だった彼らは、やがて弓を置き、農具を手にし、世界でも早くから茶の栽培を行った民族のひとつとなりました。景邁山に広がる千年の古茶林の中で、ラフ族の人々は本来の野性を大地への深い愛情へと変え、狩猟から農耕への壮大な変化を遂げていったのです。
信仰:ギターが奏でる万物有霊の世界
ラフ族は、人類は瓢箪から生まれたと信じており、瓢箪は彼らにとって最も神聖な象徴です。そして、この民族を最も印象づけるのは、音楽への深い愛情です。喜びの時にはギターを奏で、悲しみの時には葫芦絲(フルスー、瓢箪笛とも呼ばれます)を吹く――複雑な言葉を必要とせず、感情や信仰のすべてが多声のアカペラとなって響き合います。火塘(囲炉裏)を囲みながら歌われる素朴なラフ族の旋律には、山の奥深くから返ってくる魂の響きを感じることができます。
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