雲南の少数民族
プミ族:高原に響く遊牧の記憶
暮らしの環境:雲南北西部に広がる高原地帯
蘭坪、麗江、寧蒗にまたがる広大な高原地帯で、プミ族の人々は静かな共同生活を営んできました。木造の家々は日当たりのよい山腹に建てられ、周囲には深い松林や高山草原が広がっています。雪山から吹き下ろす冷たい風の中でも、人々は火塘(囲炉裏)を囲みながら、農耕と牧畜を組み合わせた穏やかな暮らしを続けています。
歴史ルーツ:雪域から南下した白番(白き蛮族)の末裔
プミ族は、かつて「西番(シーファン)」あるいは「白番(パイファン)」と呼ばれていた民族で、その祖先は青蔵高原に暮らしていた古代羌族の遊牧民だとされています。長い年月をかけて横断山脈に沿って南下し、その移動の歴史の中で、家畜とともに生きる遊牧文化や、大らかさと忍耐強さを受け継いできました
信仰:韓規信仰と火塘に宿る祖先の記憶
火塘は、プミ族にとって暖を取る場所であるだけでなく、神々や祖先と向き合う神聖な空間でもあります。人々は古くから「韓規(ハングイ)」と呼ばれる信仰を受け継ぎ、自然と祖先を深く敬ってきました。成人儀礼の「踩猪粑」や、四弦琴の音色に合わせて踊る鍋庄舞の中で歌われる古い旋律には、遥か北方の雪原に生きた祖先への祈りが今も込められています。
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