おすすめ

建水バーベキュー:爆汁豆腐と紅河の本当の味

昼の建水は文廟と紫陶のものだが、夜になると、通りに並ぶ低いテーブルと炭火のグリルが主役になる。私がゲストをバーベキューに連れてくるときは、長い説明は省く。食材と調味料が自ら語ってくれるからだ。

建水バーベキューの絶対的な看板メニューは、一口サイズの焼き豆腐である。その独特な風味は、ひとえに街の大板井(ダーパンジン)の水で作られていることに由来する。この水で作られた豆腐は、ほのかに酸味のある大豆の香りをまとっている。炭火の網の上でゆっくりと焼かれるうちに、それはぷっくりと膨らみ、皮は黄金色でカリカリになる。口に入れた瞬間、中から濃厚でクリーミーな食感が溢れ出す。

素晴らしい食材には素晴らしい付けダレが必要であり、建水バーベキューの魂は、店主特製のディップソースにある。通常、ドライディップ(粉ダレ)とウェットディップ(液ダレ)の2種類が用意される。
ドライディップは、地元の粗挽き唐辛子粉、花椒、塩をブレンドしたものだ。
焼いた豚バラ肉をこれに転がせば、ピリッとした辛さと痺れるような刺激がダイレクトに口の中を襲う。ウェットディップは、新鮮なドクダミ、鳥の目唐辛子、パクチー、刻みニンニク、そして地元の醤油を混ぜ合わせたものである。焼き立ての豆腐と一緒に食べると脂っこさが和らぎ、ドクダミ特有の風味が旨味を瞬時に引き立てる。

豆腐や肉のほかに、建水限定の地元の特産品である草芽(ガマの芋、エキゾチックな水生植物の芽)をぜひ試してほしい。この水生植物は、まるでミニチュアの象牙のように見える。火の上でさっと炙れば、一口食べるごとに心地よい歯ごたえと甘い果汁が広がり、焼いた肉の脂っこさと完璧なバランスを生み出す。

建水にいるなら、煙が上がるグリルのそばに椅子を引き寄せ、片手に爆汁豆腐、もう片手に甘くて歯ごたえのある焼き草芽を掴んでみてほしい。これこそが、建水の最もストレートで本物の味わいである。

 

More From おすすめ

厳選ルート

  • (12日間) 雪山古道と生きた文化への旅

    • 古道の余韻
    • 手作りの匠の心
    • 多民族の調和
    • 雪原の聖境

    聖なる雪山が育む古道へ、時を超えて今も息づく母系社会の神秘に出会う旅。

  • (12日間) 時の層をめぐる旅

    • 千年の棚田
    • 古建築博物
    • 滇越の記憶
    • 雲海の仙境

    千年の棚田が描く大地の光影と、百年前に敷かれた仏蘭西鉄道の哀愁に浸る。

  • (12日間)熱帯から雨林へ――香りを辿る西双版納の旅

    • 千年茶林
    • プランテーシ ョンコーヒー
    • 熱帯雨林の秘境
    • タイ族の風情

    世界遺産の古茶樹が香る霧の山から、生命が躍動する未開の熱帯雨林へ。

  • (12日間) 辺境の魅力と宝石伝説の旅

    • 火山と温泉
    • 古街の散策
    • 高山ハイキング
    • 国境の市場

    高黎貢山の稜線を越え、異国情緒漂う国境の街で翡翠が紡ぐ壮大な伝説を紐解く。

  • (12日間) 大地の鼓動と大巡礼の旅

    • 怒涛の奔流
    • 顔面刺青の伝説
    • 峡谷飛渡
    • 金山の日の出

    秘境の峡谷を渡り、消えゆく伝説の紋面女と出会い、聖峰メリ雪山の神々しい黄金の夜明けを待つ。